都会の喧騒から逃れて魚と遊ぶ

釣ってさばいて料理して~、そして喰らう

ロッドホルダーをDIYしよう!

おはようございます。

 

この週末も釣行できなかったので、車にロッドホルダーを装着しました。

 

 

ロッドホルダーあれこれ

ロッドホルダーは車用品のメーカーや釣具メーカーからいくつか市販されていますので、使っている方も多いのではないかと思います。

 

カーメイトからは様々な種類が発売されています。次はその一例です。

カッコいいのですが、如何せん値段が高い。 

お手軽なところではベルトタイプがありますが、走行中にブラブラしそうですね。

どうしようか悩んでいたとき、以前サイクルラックを作ろうと購入したイレクターパイプが余っていたことを思い出したので、自作することにしました。

 

イレクターとは?

イレクターとは、パイプとジョイントを組み合わせて、棚、机、椅子などのインテリア用品、自転車ラック、犬小屋などのエクステリア用品、その他、ガーデニングやアウトドアにと、色々なものを作ることができる組み立て素材です。

www.diy-life.net

作品例を見ていると、妄想が膨らみますねー。

作品例にはロッドホルダーもありますが、ちょっと使い勝手が悪そう。

そこで、ググって引っかかったものからアイデアを拝借することにしました。

諸先輩方に感謝です。

 

では、設計~調達~加工~装着の過程を書いてみます。

 

 

設計

装着する車は日産セレナ2007年式(DBA-C25)です。

仙台では毎年1万キロ以上走行していましたが、横浜に来てから走行距離が伸びず、丸12年経とうとする今でもまだ9万キロ台です。

エンジンはすこぶる好調なので、まだまだ乗れそうです。

話がそれましたが、セレナの3列シートの2列目と3列目の左右上部についているアシストグリップに固定する方法で設計することにしました。

アシストグリップは、車の左右天井に付いていて、車に乗り降りするときにつかむやつのことです。

2列目左右のアシストグリップ間に横方向に1本、3列目も同様に1本のイレクターパイプを渡し、それらのパイプ間にロッドを吊るすイメージです。また、それらパイプ間にもサイドパイプ(前後方向)を渡して4本で長方形を作ることで強度を増すとともに、ウェアなどのハンガーを掛けられるようにします。

 

 

さて、まずはイレクターのジョイント部品を選択します。

アシストグリップにパイプを固定するためのもの、ロッドのティップやグリップを掛けるためのもの等です。

ジョイント部品は、基本的にはプラスチック部品としますが、簡単に取り外しできるようにするため、アシストグリップへの固定部分のみメタル部品にすることとしました。(メタル部品はボルトでの固定なので、取り付け取り外しが容易です。)

 

次に、2列目、3列目それぞれの左右アシストグリップ間の距離を測り、横方向のパイプの長さを決めます。

C25セレナの場合、2列目が1,087mm、3列目が1,176mmでした。

その長さから、ジョイント部品で必要な長さ(100mm程度)を引いて、パイプの長さとします。

また、2列目、3列目のパイプを仮止めしてパイプ間の距離を測り、同様にジョイント部品で必要な長さを引いて、サイドパイプ(前後方向)の長さを決めます。

 

わかりやすいいよう、図にしてみました。

 f:id:chommage5:20180307002008p:plain

2列目のJ-13Aがティップを掛ける部品、3列目のJ-130がグリップを掛ける部品です。2列目には太いロッドも掛けられるよう、1つだけJ-130にしました。

パイプの上側にも太めのもの、例えばロッドケースに入ったままのロッド等を置けるよう、J-129をつけます。

サイドパイプを2列目、3列目パイプに固定するため、J-59Cを使います。

J-130はパイプへの密着がゆるく、そのままだと左右に動いてしまうため、両脇にJ-131を付けて固定します。J-13A、J-129、J59Cはパイプに密着するので、J-131がなくても問題ありません。

 

また、図には書いていませんが、ロッドと接触する部分に隙間テープを貼ってクッションにします。

 

それから、グリップを掛ける部分には、車の揺れでロッドが落下しないように上から押さえつける形でヘアゴムを付けます。(図の青い線です)

ヘアゴムを輪っかにして止めるため、結束バンドを使うことにします。

 

 

調達

必要な部品をまとめると次の表のとおりです。 総額6,866円です。

f:id:chommage5:20180307002217p:plain

 

イレクターは、ホームセンターで売っています。

ただし、J-13Aだけはどこのホームセンターにもなく、取り寄せてもらいました。

なお、コーナンには独自ブランドの類似商品しかありませんでした。これはパイプの太さが異なるので、イレクターと互換性はありません。

 

ヘアゴム、隙間テープ、結束バンドは100均です。

 

その他、工具として、以下も必要となります。

  • ハサミ
  • 5mmの六角レンチ(メタルジョイントのボルト用)
  • イレクターパイプをカットする工具
  • ドリル

 

イレクター用の純正カッターは高額ですが、ホームセンターによっては、イレクターパイプを購入すると、無料でカッターを貸してくれる場合もあります。

自分は100均でカッターを購入しました。確か324円だったと思います。大量にカットするわけではないので、これで事足ります。

 

ドリルも、有償ですがホームセンターでレンタルできると思います。

 

 

加工

ロッドのティップをかける部品(J-13A)に合わせて隙間テープを切り、更に短いものも切り出します。そして、長い方の上に短い方を重ねて貼ります。

f:id:chommage5:20180307004256j:plain

 

重ねたものをJ-13Aの内側に貼ります。貼るのにコツがいりますが、鉛筆などで内側から押し付けるようにすると、うまく貼れると思います。 

f:id:chommage5:20180307004328j:plain

 

グリップをかける部品(J-130)にも同様に隙間テープを貼ります。

J-129にも必要に応じて貼ります。

これらは、隙間テープを重ねて貼る必要はないと思います。

 

イレクターパイプ4本を設計時に決めた長さにカットします。

切断する部分に印を付け、カッターの歯を印に当ててネジを軽く締め込み、カッターをグルグル回し、軽くなったら更に締め込んでグルグル回します。締め込んでグルグルを何度か繰り返すと、割とあっさり切れます。

f:id:chommage5:20180307011511j:plain

 

2列目、3列目の横方向のパイプの両端には、さび防止のためJ-110Aをはめ込みます。

 

設計図どおりに各ジョイント部品をパイプにはめ込みます。

(はめ込むのは最後でも構いませんが、先にはめ込んだ方が、この後穴を開ける時に穴の位置を決めやすいです)

プラスチックジョイントは、専用の接着液でパイプに接着することとされていますが、接着はしません。(この辺は自己責任で)

 

ロッドのグリップ部をかける部品(J-129)にドリルでヘアゴムを通す穴を開けます。

基本、2つずつ開けますが、左右端のみ1つです。このあたりは設計図や完成形で確認してください。

f:id:chommage5:20180307004457j:plain

 

開けた穴2箇所にヘアゴムをとおし、結束バンドで先端どうしを結束して輪っかにします。 f:id:chommage5:20180307004719j:plain

 

 

最終的には以下のようになります。

f:id:chommage5:20180307005153j:plain

 

仮組みしてみました。

f:id:chommage5:20180307005513j:plain

 

 

装着

あとは、車のアシストグリップに装着するだけです。

 

メタルジョイント(HJ-1)をアシストグリップに付け、2列目、3列目パイプを挿入してボルトを締めます。

2列目、3列目パイプ間にサイドパイプをはめ込みます。

 

完成しました \(^o^)/

f:id:chommage5:20180307005741j:plain



ロッドを載せてみました。

f:id:chommage5:20180307005845j:plain

 

ロッドのティップとグリップは、こんな感じで固定されます。いい感じです~。

f:id:chommage5:20180307010304j:plain

f:id:chommage5:20180307010326j:plain

 

参考になれば幸いです。